『とっぴんぱらりの風太郎』万城目学を読んだ。
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こんにちは!以前、ブログに本や漫画、映画の感想をよく書いていたのですが未だに多く人が読みに来てくれています。キクヤ通信でも本のコーナーは結構好評でなので、また、書いてみようかと思います。全くの趣味なので、ジュエリーは関係ありません…。
『とっぴんぱらりの風太郎』万城目学を読んだ。
いや~面白かった…。忍者ものに外れなし。僕はそう思っています。なぜなら忍者って設定がすでにとっても悲しい職業だから…。任務を全うすることが絶対とされているから仕事に対してはプロフェッショナル。感情を出すことを許されず、しかも、抜けることは決して許されない。組織からは道具の様に使われ、使い捨てされる。
人間なんだよ~道具じゃないんだ~
だからこその葛藤…。なんて、設定があればどんな登場人物も魅力的になっています。
そんな中であの万城目学が忍者物を書いたってだけでもどんな展開になるのかワクワク。「読みて~!」と思っていたのですが本屋で見ると…想像以上の分厚さにひるんでいました…。そんな時にキンドルセールの誘惑。ちょっと安くなっていたのでポチっと購入…。恐るべしキンドル…。データになっていただけなので長さは変わらなく長いままだったのですが、読み始めるとそれを全く感じることもなく最後まで読んでしまいました。
夜中に布団の中で…。トイレの中で…、食事中…などスマホでも読める事を利用して中毒患者の様に読み進めていきました。
万城目学の作品といえば『万城目ワールド』と呼ばれるように奇想天外な世界観をつくってしまい知らないうちに巻き込まれていくのが特徴です。今回もひょうたんの神様が登場し主人公の風太郎を翻弄していくのですが…。
主人公の風太郎は幸運にも抜けることに成功します。上記の設定からいえばありえないこと。なのに風太郎は忍びに戻りたいと思うんですね。ただ、単純に戻りたい…。戻ったらどうなるのか。あんまり忍びの現実を理解していない。目的もなく暮らしていく彼を運命が動かしていきます…。
個人的には主人公の風太郎よりも他の忍び達のほうが好きですね。それぞれが忍びの現実を知りながら、生き方を模索して生きている。僕が個人的に好きなのは異国からやってきた爆弾使い黒弓。いつも風太郎に不運を運んで来る彼ですがイザという時は火薬を使い何度もピンチをすくいます。一緒に忍者を抜けることになってからは海外と日本をまたにかけビジネスマンとして成功してきます。彼には秘密があってその為の資金をためていたのですが…。
他の忍者たちも素晴らしく
自分の出世に生きながら忍びとは何だ…に葛藤しながらも生き方に目覚める蝉、
くノ一として女の武器を使いながらしたたかに生き抜いて行く百、
忍びとしての生き方ではなく主君への忠誠にいきる常世、
ラスボス感抜満載で物語のジョーカー役を演じきった残菊、
などなど悲しい自分たちの運命に立ち向かいながらも、それを感じさせない忍者たちはとっても魅力的。クライマックスに向かってそれぞれが自分の思いに向かっていく様子は生きる、生きる、生きていく!をビンビン感じます。
どうしてもコミカルなイメージの強い作者ですが今作は熱いです。熱すぎます。更におまけとして、怒涛のラストシーンから400年後はあの『プリンセストヨトミ』なんですね。しかも、その始まりはなんとラストシーンのあの場所から…。って考えると「あれがこーなって、あの人がああして…。」とか色々と夢が広がりますね。
忍達の生き様を是非、感じてください!熱い夜になりますよー。
それでは今日も皆様に幸運がおとづれますよーに!
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